Tシャツと洗濯バサミと言えば、それで若い頃、母と大喧嘩した事がある。
まだ独身で、実家に住んでいた頃、お気に入りのものの肩の部分に洗濯バサミの跡がついていた事が喧嘩の発端であった。
そのお気に入りのTシャツをデートに着て行こうとしていた日、それを着て鏡を見ると、何だか肩のところと、襟の部分が変色していた。
よく見ると、洗濯バサミのピンチする部分のシマシマが、布にうつっていた。
絶句した私は、そのTシャツを手に持ったまま、台所に立つ母のところに直行し、肩の部分に洗濯バサミの跡がついていると苦情をいうと、母は、悪気もなく、それの襟が大きくて、ハンガーに何度かけてもズリ落ちてくるので、丸首の部分と、肩の部分に洗濯バサミをはさんで乾かしたと、言うのだった。
それなら自分で洗いなさいと言われ、大喧嘩になり、半ベソになっていたのだけれど、これはお気に入りで、デートに着ていくつもりだったのだ、ということを説明すると、母は黙って、霧吹きとアイロンを用意し、その丸首の部分の洗濯バサミの跡と肩の洗濯バサミの跡をなおそうとしてくれたのだった。
それを見ていて、自分で何もせずに洗濯バサミの跡がTシャツについたと大騒ぎしたのを反省した思い出がある。
Tシャツと洗濯バサミというと、切っても切れない関係だと思います。
洗濯をして干すとき、ハンガーにかけて干すという人がほとんどだと思います。我が家はほとんどがこの干し方です。
干している時に、風が強いと、風のせいで、一か所に洗濯物がよってしまって、気が付くと、乾いていないということがよくあるのです。
そんなことが無いように、ハンガーにTシャツをかけて、ある程度の間隔をあけてハンガー部分に洗濯バサミをかけて、動かないようにするのです。これをするだけで洗濯物もしっかり乾きます。
そして、Tシャツがハンガーからずれ落ちないように、肩の部分に洗濯バサミをつけると、驚くことに、肩の部分に、ぎざぎざの洗濯バサミの跡が付いてしまって、洗濯をしない限り跡が取れないような状況になってしまうのです。
ぎざぎざが付いた状態で着ると、肩の部分が少し盛り上がってしまって、おかしな状態になってしまいます。これは一番がっくりしてしまう状況です。
裏技としては、Tシャツの脇の部分を洗濯バサミで止めて干すと、驚くことに、型崩れしなくて、更に長持ちするのです。
首回りが伸びてしまうのも防げるのでこれは本当に便利です。この裏技を知っていると、大変便利だと思います。
Tシャツと洗濯バサミは、海外旅行に行くなら必需品だと母から教わったのは、今の勤務先での慰安旅行で、サイパンに行くことに決まったときのことでした。
私は当時、パート社員だったので、正社員と経営者で行く慰安旅行は行かなくていいと思っていたのですが、勤務時間が長いパート勤務だったことから、正社員と一緒に連れて行くといわれ、うれしいような、がっかりのような、複雑な気持ちでした。
サイパンがどこらあたりにあるのか、はっきりしたことはわからなかったものの、おそらくは南の島に行くのだろうからと、水着にTシャツ、ビーチサンダルなどを用意しました。
母から、ホテルのバスルームに洗った水着を干さなくてはならないから、洗濯バサミを持っていくようにといくつも渡されました。
母はすでにハワイに行ったことがあり、そのときに、やはり水着を着てビーチに行ったそうです。
ホテルの部屋に帰ってきて、洗濯ものを干すためのロープはあったものの、洗濯バサミをもっていなかったので、Tシャツや水着を半分に折って引っ掛けなくてはならず、なかなか乾かなかったといっていました。
そのため、私はサイパンのホテルでちゃんと洗濯バサミでTシャツをはさむことができ、南国のせいか、すぐに乾いてしまいました。
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